製作:松竹株式会社
レビューショーは、映画が発明されるまでヨーロッパで大衆に支持され発達した劇場型のエンターテイメントでした。1900年のパリ万博をきっかけに世界に広がり、パリのムーランリュージュやリド等の劇場では現在でも演じられています。
日本でも、1910年代に徐々に知られるようになり、戦前に最初の黄金期を迎え、戦後も高度成長期が始まる1970年代まで隆盛を誇りました。
レビューショーの楽しみは、まずはライブ感、そして歌+ダンス+演劇の要素です。
劇団員は劇団直営の学校で歌・ダンス・演劇に関する2年間のトレーニングを積み、舞台に上がります。演目によって歌・ダンス・演劇の比率が大きく変わるため、見るたびに違う発見があります。
例えばダンスは、演目によって様々ですが、タキシードやドレスを着て舞う洋舞、着物に扇子等を持って舞う日舞の他、 情熱的なフラメンコ調や現代的なヒップホップ調やコンテンポラリーダンス調等様々なダンスを披露します。 演劇の要素が濃い演目では、ストーリーの中に歌や踊りが織り交ぜられ、笑いあり、涙ありの舞台となります。
レビューのだいご味は、なんといっても"ライブ感"です。ファンの中には同じ演目を何度も繰り返し観劇する方がおられます。惹きつけられるのは、そのライブ感です。
舞台はその都度一期一会の1回きりのものであり、その時の演者コンディションやテンション、観客のノリによって同じ演目でも異なったテイストとなります。
緊張と気合が入り混じった初日の舞台、数回の舞台を経てステージの流れやアドリブが洗練されてくる中日の舞台、そしてこれで最後だという心をこめる千穐楽の舞台。 それぞれ違うテンションで臨めば違う舞台となってきます。
OSKの場合、1000席近い大劇場で公演することもありますが、100席程度の小さなステージもあります。公演によっては公演が終わった後、出演者が出口で待ってくれていることもあります。
侍姿の男役
着物姿の娘役